2012年1月25日水曜日

小石栄一「流れる星は生きている」


小説家新田次郎の妻、そして数学者藤原正彦の母藤原ていの原作は終戦後中国大陸からの引き揚げの記録だ。阿佐ヶ谷ラピュタで上映されると聞いて駆けつけた。主演は三益愛子。原作では引き揚げの苦労や悲惨さが強調されているが、映画では引き揚げ後の暮らし、そして夫の帰還までが描かれている。原作と映画には多少のズレはあるが、いずれも壮大な人間ドラマであることに違いはない。