2015年3月27日金曜日

フレッド・スケピシ「ミスター・ベースボール」

選抜高校野球がはじまった。
春は野球だ。
先日、凍えるほど寒い日に東京都春季大会の予選を観に行った。今年もたくさん試合を観たい。
景気づけにこの映画を観た。
昨年の今ごろ亡くなった叔父が中日ドラゴンズのファンだったことを思い出した。

2015年3月22日日曜日

森田芳光「僕達急行A列車で行こう」

森田芳光の遺作。
登場人物の名前などに列車の愛称がつけられている。鉄道を愛する者どうしの間で友情が生まれ、信頼関係が結ばれる。
偶然に偶然が重なるのは映画の常だから仕方ない。
これだけの鉄道風景を見ることができたのだからまあよしとしよう。

2015年3月20日金曜日

小津安二郎「浮草」

戦前に製作した「浮草物語」を小津安二郎自身がリメイクした映画だという。
旅役者の中村鴈治郎、連れ合いに京マチ子。そして川口浩に若尾文子。この頃の若尾文子の可憐さといったら。そして名女優杉村春子の日陰の芝居がここでも光っている。
小津映画のなかでは波風の立つ動きのある作品だと思った。

2015年3月13日金曜日

アーサー・ペン「俺たちに明日はない」

BSプレミアムでアカデミー賞受賞作を続けて放映していた。これもその録画で観た。
ボニーとクライドという銀行強盗は当時(1930年代)実在していたという。本物もウォーレン・ベイティやフェイ・ダナウェイのような美男美女だったのだろうか。
当時の銀行は無防備といえば無防備だ。こんなにいとも容易く銀行強盗ができてしまったのだろうか。
それにしてもアメリカ社会というのはどれほど銃が好きなんだと言われても仕方のないようなラストだった。

2015年3月12日木曜日

荻上直子「レンタネコ」

荻上直子の監督作品のうち「かもめ食堂」は以前劇場で観たことがある。
独特の空気というか、奇妙な時間が流れていた。
この作品も同様。
多摩川下流河川敷の日常的なのか非日常的なのかわからない風景。
庭の竹垣で隣家と接する不思議な方位感覚。
そしてどう演技をつけたのか、いい芝居をする17匹のネコ。
たいへんな撮影だったに違いないが、そうと感じさせない飄々とした映画である。

2015年3月4日水曜日

山田洋次「小さいおうち」

母の叔母が四谷荒木町の油屋で奉公していた。
結婚することもなく、生涯をその家で過ごした。娘たちからは「ねえやさん」と呼ばれていた。
ねえやさんが癌で入院していたとき(たぶん僕は小学校の低学年だったと思う)、母と見舞いに行ったのを憶えている。
この映画を観て、最後にねえやさんに会ったときのことを思い出した。