⊆∧ ∨∧?(cinéma)

映画を観た。 忘れないうちに書き留めておこう。

2025年8月20日水曜日

高畑勲「火垂るの墓」

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終戦の日にテレビで放映された「火垂るの墓」を久しぶり観た。 空襲で母親と家を失ったきょうだいの哀しい物語だ。野坂昭如の実体験に基づいた短編小説が原作になっている。 次の週、ラジオを聴いていたら今の若い人たちを中心にこのきょうだい、とりわけ兄の清太に対して、自己中心的であるとか、未...
2025年4月18日金曜日

村山新治「旅路」

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中学の頃。よせばいいのに生徒会の役員にさせられた。僕が通った中学校は他にあまり例を見ない学園祭があった。たぶん、教育労組懇談会という組合(日教組)とは少し性格を異にした組織に加入する教員が多かったせいだろうと思っている。生徒の自主独立をめざしたのかもしれない。 その学園祭で他の中...
2025年4月8日火曜日

相米慎二「ラブホテル」

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20代の半ばでテレビコマーシャルの制作会社に潜りこんだ。ほんの駆け出しの頃、実相寺昭雄監督の仕事をすぐ傍で見せてもらったことがある。 ラッシュ編集を終え、制作進行の先輩が「監督、ナレーターはどうしましょうか」と訊く。監督は「ノウちゃんがいいんじゃないか」ということですぐに決まった...
2025年2月24日月曜日

フィリップ・カウフマン「ライトスタッフ オリジナル版」

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「ライトスタッフ」は好きな映画でテレビで放映されていたのを録画したのが最初である。 3時間20分録画できるベータのテープに何とか収まったという憶えがある。 DVDプレーヤーを買ったとき、1枚もソフトを持っていなかった。はじめて買ったDVDは「ライトスタッフ」だった。 テレビでオリ...
2024年12月10日火曜日

森崎東「時代屋の女房」

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阿佐ヶ谷ラピュタまで映画を見に行く。森崎東監督の「時代屋の女房」だ。十年以上前に見ているが、もう一度。 時代屋はかつて大井町に実在した古物商の店である。ロケも主に大井町駅辺りで行われており、懐かしい大井町の風景に出会える。大坂志郎がクリーニング店の店主を演じている。アイロンがけす...
2024年10月29日火曜日

デヴィッド・リーン「戦場にかける橋」

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録画してあった「戦場にかける橋」を観た。 たぶんずっと前に観たことはあると思うが、もう忘れている。クライマックスに向かうところなどずいぶん手が込んでいる。それにしてもあの爆破シーンはどうやって撮ったのだろう。ミニチュアか?まさか? ビルマ(今のミャンマー)まで進軍していたというの...
2024年2月2日金曜日

千葉泰樹「大番 完結篇」

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ラピュタ阿佐ヶ谷で千葉泰樹が特集されていたのをすっかり失念していた。「大番」「続大番」「続々大番」はすでに上映が終わっていた。 千葉泰樹の映画は以前「下町」を観たことがある。原作は林芙美子だ。 『大番』も少し前に原作を読んでいた。映画にしたらギューちゃんは加東大介だなと思っていた...
2024年1月8日月曜日

黒澤明「生きる」

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久しぶりに映画を観た。 いやいや映画をまったく観ていないわけではない。テレビで放映される「インディ・ジョーンズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ホーム・アローン」などは毎度毎度楽しみに観ている。先日も「千と千尋の神隠し」を観たばかりだ。 NHKで黒澤明監督「生きる」を放映し...
2023年3月18日土曜日

高畑勲「柳川堀割物語」

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柳川は町の中に長大な水路を持っている。干潟の上にできたこの土地は真水を得ることが難しい。 堀割の歴史は古いという。江戸時代になって現在の水路は整備されたらしいが、堀割はそれ以前からあったという。 川から水を引き、貯め、飲料水、生活用水として町で共有する。水はゆっくり海へと流れてい...
2023年3月15日水曜日

滝沢英輔「しろばんば」

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神保町シアターで芦川いづみが特集されている。 あまりくわしく知らない女優であるが、「しろばんば」が上映されるというので観に行った。 原作は小学生か中学生の頃に読んでいる。伊豆湯ヶ島の山間の村が思い出される。 1962(昭和36)年公開。伊豆で撮影されたかどうかはわからないが、青々...
2023年1月19日木曜日

長崎俊一『西の魔女が死んだ』

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梨木果歩の原作を読んだのは20年前くらいだろうか。 きっとこういう話は長女が好きだろうと思って、すすめてみたところたいそう気に入ったようである。 小学校の5年生か6年生か、たぶんそんな年頃だったと思う。 長女の本棚にはその後、『ピスタチオ』『水辺にて』『村田エフェンディ滞土録』な...
2023年1月4日水曜日

杉田成道「優駿ORACION」

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去年録った映画を観る正月。 宮本輝原作のこの映画は公開当時、本物のダービー馬メリーナイス(1987年)がモデルになったと話題になった。 モデルといってもメリーナイスの生涯がオラシオンと重なるわけではなく、撮影時のモデルということだ。つまりメリーナイスがオラシオン役として出演したの...
2023年1月3日火曜日

アーサー・ヒラー「夢を生きた男/ザ・ベーブ」

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去年はヤクルトスワローズの村上宗隆がシーズン56本塁打をマークし、メジャーリーグでは大谷翔平が規定投球回数と規定打席数をクリアして、投手として15勝、打者として160安打、34本塁打を記録した。ともに規格外の選手で規格外の活躍だった。 大谷といえば、ベーブ・ルースと比較されること...
2022年10月5日水曜日

デニス・ホッパー「イージー・ライダー」

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録りためておいたハードディスクからこの映画を見つける。 カリフォルニアからニューオーリンズをめざして旅に出るキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)。 大学生の頃、オートバイの免許を取って旅してみたいと思っていたことを思い出す。 それにしてもアメリカ...
2022年4月30日土曜日

ハル・アシュビー「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」

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1983年公開のローリングストーンズドキュメンタリームービー。 81年のツアーをベースに製作されているので83年リリースのアルバム「アンダーカバー」に収録された楽曲はない。 当時の新曲は「スタート・ミー・アップ」(同名でアルバムタイトルになっている)、「友を待つ」である。 選曲が...
2022年4月29日金曜日

宮崎駿「魔女の宅急便」

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もう何度も何度も観ているのに、テレビで放映されるとついつい視てしまう。 子どもの弱さが哀しくて、せつなくて、少しだけうれしい映画だ。 公開されて30年以上経つというのにその読後感は変わらない。 古い映画が好きなのは、つくり手の「若さ」に出会えるからだ。
2022年4月23日土曜日

馬場康夫「私をスキーに連れてって」

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1987年は今から35年前。 昔といえば昔だが、出演者の多くと自分が同じ世代であると思うとそう遠くない昔に思えてくる。 スキーは流行っていいたけれど、僕は誰かをスキーに連れて行ったこともなければ、連れて行かれたこともない。いちどもスキーをしたことがない。 三上博史、沖田浩之、原田...
2022年2月28日月曜日

ベルナルド・ベルトルッチ「ラストエンペラー」

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1987年公開の大作である。 劇場では観ていなくて、テレビで放映されたときに何度か観ている。 公開された当時は、清王朝の最後であるとか、満州建国など歴史的なことにはほとんど興味がなかったことを思い出す。 愛新覚羅溥儀の弟溥傑は昭和天皇の遠縁にあたる嵯峨浩と結婚する。 嵯峨侯爵邸...
2022年1月26日水曜日

フレッド・M・ウィルコックス「禁断の惑星」

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1956年に公開されたSF映画。 2200年には宇宙への移民がはじまっていた。 消息を絶った移民団の捜索に出かける宇宙船(空飛ぶ円盤)がたどり着いたのはアルテア4という惑星。 その星には地球よりも多くの酸素があった。 かつて住んでいた先住民族が高度な科学技術を駆使して、莫大なエネ...
2022年1月17日月曜日

野村芳太郎「影の車」

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ラピュタ阿佐ヶ谷で松本清張特集。 加藤剛演じる主人公浜島は南房総千倉町瀬戸の出身(これは映画だけのオリジナルな設定であるらしい)。 瀬戸は千倉駅周辺の集落で大きな砂浜がある。 僕が幼少の頃から訪ねてきた七浦、白間津は千倉町でも白浜町に接するはずれ。 瀬戸と聞くと千倉町の中心部とい...
2022年1月16日日曜日

中平康「あいつと私」

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作詩家のなかにし礼が亡くなって1年。 先日BSTBSで追悼番組を放映していた。 なかにし礼といえば、石原裕次郎との出会ったエピソードが知られている。 当時の写真で見る石原裕次郎はすでに貫禄十分。 僕らの世代で石原裕次郎といえば、ドラマーやボクサーというより、刑事である。 なかにし...
2022年1月11日火曜日

ジョン・ヒューストン「天地創造」

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ずいぶん前から録画はしてあったが、通しで観る機会がないまま何年も寝かせてしまった。 『旧約聖書』創世記から7つのエピソードが取りあげられている。 聖書が身近な国や地域の人たちが見るのとわれわれの見方とではやはり大きな違いがあるのだろう。 アダムとイヴの子孫であるノアに神は方舟を...
2022年1月7日金曜日

古沢憲吾「アルプスの若大将」

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1966年の作品である。 高度経済成長の最中、豪華なヨーロッパロケを敢行している。 今なら超豪華な大作でもないかぎり、そうやすやすと海外ロケはしないだろう。 おそらく映画がテレビに凌駕されていたであろう時代に、である。 昔の映画はテレビドラマをつくるように短期間でつくられていたと...
2022年1月5日水曜日

野村芳太郎「張込み」

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この10年少々で、いちばん観た監督は、おそらく成瀬巳喜男、次が野村芳太郎ではないか。 どうしたわけか気に入っている。 ラピュタ阿佐ヶ谷前回の企画「のりもの映画祭」がまだまだ続くようなラインナップの新特集松本清張。 いきなり鹿児島行きの夜行急行からはじまる。 東京駅で新聞記者に見つ...

小林恒夫「点と線」

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ついこのあいだまで「のりもの映画祭」という特集を組んでいたラピュタ阿佐ヶ谷。 新年第一弾の企画は松本清張である。 松本清張原作の映画といえばこれだ。 テレビドラマで視ていたせいか、映画も観ていたつもりだった。 高峰三重子、山形勲…、やはり観ていない。 この、不朽の名作を観ていなか...
2022年1月3日月曜日

マイケル・アンダーソン「八十日間世界一周」

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正月は特にすることもなく、箱根駅伝やラグビー大学選手権などを見て過ごす。 駅伝は長いことサッポロビールがスポンサーになっている。妻夫木聡が多彩なゲストを訪ねてインタビューするCMになっている。 B.G.M.には聴きおぼえがある。 ヴィクター・ヤングが作曲したArround The...
2022年1月2日日曜日

野村芳太郎「五瓣の椿」

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原作は山本周五郎のミステリー。 時代劇になってはいるが、現代劇でもおかしくない普遍性を持っている。 周五郎の代表作と言ってもいいほどの名作だ。 この映画のほか、テレビドラマとしても何度か制作され、放映されている。 ドラマ版をいくつも視たわけではないが、多くの人が野村芳太郎監督、岩...
2021年12月18日土曜日

市川準「トキワ荘の青春」

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市川準はCM制作会社の演出だった。 先輩ふたりと独立してフリーランサーになったとき、彼の作品集リールに収められたフィルムはほんのわずかだったと聞いている。 厳密に言えば、制作会社時代の市川は演出助手だった。 それでも彼には独自の企画力=人間観があった。やがてCMディレクターとして...
2021年11月8日月曜日

熊谷久虎「指導物語」

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定年も間近な老機関士が帝国陸軍鉄道連隊の機関特業兵の運転指導にあたる。 不器用な老機関士と若い機関特業兵の、やはり不器用に心を通わせる。 1941年10月公開。 太平洋戦争に突入する直前、国民の戦意高揚を担った作品であることは明らかであるが、不器用なふたりは観ていて心があたたまる...
2021年11月7日日曜日

森川時久「童謡物語」

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吉村昭『蜜蜂乱舞』が原作。 養蜂のことをこの本を通じて知った。 養蜂には定置養蜂と移動養蜂があり、花を求めて全国を旅する後者は莫大な労力とコストがかかるため、減少しているらしい。 ドラマは九州から北海道まで1年のうち7ヶ月を費やして蜂蜜を採取する家族の物語である。 蜜蜂は暑さにも...
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テレビコマーシャルとか、映像コンテンツの企画、そんな仕事をしていました。人生に必要な知恵はすべて母校のバレーコートから学びました。最近は砂場、まつや、よし田で学ぶことが多いです。
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