溝口健二監督「赤線地帯」を見る。芝木好子の原作とはちょっと違った映画だった。三益愛子が玩具工場で働く息子に会いに行く哀しいシーンは四ツ木辺りか。犬のお母さんである若尾文子が圧倒的に美しく、したたかだ。
2011年9月30日金曜日
2011年5月31日火曜日
木下恵介「カルメン故郷に帰る」
こちらもレンタルDVD。木下恵介監督「カルメン故郷に帰る」は日本初の総天然色映画。現場は試行錯誤の連続だったようだ。バックアップとしてモノクロでも完パケられるようにしていたというエピソードがある。高峰秀子がちょっと頭の弱いストリッパー役。成瀬映画では見られない役を演じている。はちゃめちゃな話だけど、雄大な浅間の風景をバックにみんなが幸せになれる佳作だ。
成瀬巳喜男「流れる」
レンタルDVDでようやく成瀬巳喜男監督「流れる」を観た。幸田文の原作にほぼ忠実なストーリー。山田五十鈴、高峰秀子、杉村春子、岡田茉莉子と豪華キャスト。圧巻は栗島すみ子。原作のキャラクター設定をほぼ完璧に体現しているのではないだろうか。高架を走る総武線、両国橋界隈の隅田川の風景など見所満載である。
2011年5月29日日曜日
豊田四郎「恍惚の人」
BSプレミアムで豊田四郎監督「恍惚の人」を観る。84歳立花茂造を演じる当時還暦前の森繁久弥が光る演技を見せている。1973年当時と現在の高齢者介護問題に対する見方、温度差には差があるだろうが、ある種普遍的なテーマであるはずだ。そういった意味では高峰秀子の有無をも言わさぬ芝居はすばらしい。昭子さんはタイピストのような仕事をしていた。「浮雲」を思い出した。有吉佐和子は高円寺界隈に住んでいたと聞くが、ロケ地もやはり杉並あたりだったのだろうか。
2011年5月22日日曜日
五所平之助「煙突の見える場所」
BSプレミアムで五所平之助監督「煙突の見える場所」を観る。観るというより、途中なんとか眠ってしまってストーリーは追えなかった。千住のお化け煙突が見える川の土手。今ではどのあたりになるのだろう。
2011年5月7日土曜日
2011年4月17日日曜日
2011年4月4日月曜日
小津安二郎「東京物語」
BSプレミアムで小津安二郎監督「東京物語」を観た。小津映画は日本映画の範たるものとして燦然と光り輝いているが、実はじっくり観るのは今回が初めて。銀座、浅草の古きよき東京の風景もさることながら、一分の隙もないキャスティングと独自の時空間の漂わせ方など完璧な映画だ。
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