2020年4月29日水曜日

チャールズ・チャップリン「殺人狂時代」

原題は「Monsieur Verdoux」、ムシュ・ベルドゥとはチャップリン扮する主人公の名前だ。
先にヒットした「黄金狂時代」にあやかって付けられた邦題か。
原案はオーソン・ウェルズ。
実在した殺人鬼を主人公に脚本を書き、チャップリンに主演を依頼したのがきっかけだそうだ。
チャップリンはそのとき断ったのだが、後に作品を考案する。
クレジットに“原案 オーソン・ウェルズ”とあるのはこのことによる。
チャップリン映画はいずれもコメディだけでなく、ある種の深みを持っているが、この作品も例外ではない。
重厚なメッセージを含んでいる。

2020年4月17日金曜日

チャールズ・チャップリン「街の灯」

このところチャップリンの映画ばかり観ているのは、毎週NHKBSで放映されているからだ。
古い映画には古い映画のよさがある。
場面展開はめまぐるしいものの、ストーリーはいたってシンプル。
心に残るつくりになっている。
ラストはこれでよかったのか、そうじゃない終わり方もおそらくあっただろうけれど、救われた気がした。

2020年4月10日金曜日

チャールズ・チャップリン「黄金狂時代」

NHKBSでチャップリン。
この作品は特に傑作として名高い。
山小屋のシーンやジョージアとの再会をはじめ、いくつものシーンが心に刻まれる。
映画史に残る名作だ。

2020年4月1日水曜日

チャールズ・チャップリン「モダン・タイムス」

志村けんが新型コロナウィルスによる肺炎で亡くなった。
そのニュースと呼応するようにBSプレミアムでこの映画が放映された。
歴史に残る名画であるが、なんといっても美術が素晴らしい。
喜劇の舞台であるにもかかわらず、それぞれのセットが文明を冷笑し、非人間的な時代を批判している。
舞台装置がしっかりしていることは、すぐれた喜劇に欠かせない要素だ。
「8時だョ!全員集合」を思い出してしまった。