2019年5月23日木曜日

ウィリアム・ディーター「旅愁」

落語の佃祭という噺を思い出した。
神田から祭見物に出かけた男が帰りの舟に乗りそびれ、その舟が転覆してしまう。
飛行機事故というきっかけがなんともアメリカらしいスケールを感じさせるし、そんな時代だったのだと思い起こさせる。
モノクロ映画ではあるけれど、イタリアの風景が美しい。

2019年5月12日日曜日

山崎貴「DESTINY 鎌倉ものがたり」

C.G.をふんだんに使った魔界もの。
原作は「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じく西岸良平だ。
映画としてじゅうぶんなエンターテインメントを楽しんでもらおうという意図が感じられる一方で西岸良平らしい空気感も保持できている。
よくできている映画だと思う。

2019年5月9日木曜日

キャロル・リード「第三の男」

何度か観ている気もしているし、ブツ切り的に観ているだけかもしれない名作。
こんな物語だったのかと思うのだから、おそらくちゃんと観ていなかったのだろう。
戦争の疵後を残したままのウィーンでロケされ、下水道の撮影もロケだったと聞く。
たいへんな撮影だったと想像する。

2019年5月5日日曜日

林海象「私立探偵濱マイク 遥かな時代の階段を」

大型連休、横浜中華街で水餃子を食べ、関内、伊勢佐木町、横浜橋、野毛を歩いてみた。
相米慎二監督の「ションベン・ライダー」で少年永瀬正敏が走り回っていたあたり。
その後永瀬は私立探偵になって、やはり横浜にいた。
事務所は黄金町にあった横浜日劇。
少年時代は中村川に架かる橋の上を走っていたが、この頃は大岡川の橋を何度も渡る。
横浜はさほど身近な場所ではなかったけれど、なんとも懐かしい映画だった。

2019年5月2日木曜日

ラオール・ウォルシュ「遠い喇叭」

広大なロケ地で展開される西部劇。
アパッチ族が連邦陸軍の兵士たちに駆逐される。
アメリカ史はほとんど知らないが、これだけの土地があるのなら平和的に共存共栄をはかればいいのにと思う。
先住者を追い出して征服することが西洋的伝統と言ってしまえばそれまでなのだが。

2019年5月1日水曜日

リチャード・ブルックス「雨の朝巴里に死す」

フィッツジェラルドの「パリの朝雨に死す」は以前読んだことがある。
記憶はそれほど残っていない。
酒におぼれた作家がひとりさびしく死んでいく、そんなストーリーだったかもしれない。
もちろんフィッツジェラルドの時代のパリだから第一次世界大戦後だったに違いない。
この映画では第二次大戦後になっている。
昔読んだ記憶がないのに、ちょっと違うよなあ、という感想を持つのもいかがなものかと思うけれど、なんとなくしっくり来ない映画だった。
それはともかくエリザベス・テーラーは圧倒的に美しかった。