2019年11月19日火曜日

川島雄三「箱根山」

原作は獅子文六。
加山雄三と星由里子、若大将カップルが主演の映画ではあるが、藤原釜足、東山千栄子、有島武郎、佐野周二、三宅邦子と脇役もすばらしい。
大人の事情に巻き込まれる乙夫と明日子。
加山雄三演じる乙夫はドイツ人とのハーフだが、不思議としっくりくる。
そういえば先日軽い脳梗塞を発症したとニュースが伝えていた。
若大将が心配である。

2019年11月12日火曜日

古川卓巳「太陽の季節」

終戦から10年が過ぎ、民主主義を植え付けられた子どもたちが時代の表舞台に登場する。
この映画は(原作も含めて)、その時代をシャープに切りとった作品といえる。
ところがこうして今観てみるとどうもピンとこない。
あまりに現実ばなれした感がある。
もちろん同時代を生きてきたわけではないから、腑に落ちない点は多々ある。
僕にとっては過去のある特殊な若者風俗としか映らなかった。

2019年11月7日木曜日

川島雄三「特急にっぽん」

獅子文六の『七時間半』では架空の特急列車ちどりが舞台。
東海道本線が全線電化されたとはいえ、電気機関車がけん引する特急列車では東京大阪間は7時間半かかっていた。
後に、この映画の舞台となる電車特急こだまが登場し、東京大阪は6時間半で結ばれる。
原作と映画のあいだに1時間の差がある。
背景には当時の鉄道技術の日進月歩がある。
2020年開業予定のJR山手線高輪ゲートウェイ駅付近には田町電車区(後に田町総合車両センター)という車両基地があった(田町駅寄りには東京機関区という機関車の基地があった)。
1960年、鉄道全盛期のなつかしい風景からこの映画ははじまる。
列車内のドタバタはおそらく車両基地に停めて撮影したのだろう、原作に輪をかけた喜劇が繰り広げられる。
フランキー堺は喜劇だけの俳優では決してないけれど、やはりコメディアンとして秀逸だ。
ずっと観たかった映画をようやく観ることができた。

2019年11月3日日曜日

ジョージ・ロイ・ヒル「明日に向かって撃て」

バート・バカラックの音楽が新鮮に聴こえるかつての名作をもういちど。
原題はButch Cassidy and the Sundance Kidといって、実在した強盗ふたり組だという。
「俺たちに明日はない(Bonnie and Clyde)」もそうだ。
ずっと昔に観たブッチとサンダンスはもっとかっこよかった気がする。
銀行強盗とかアウトローにもう憧れを持つ歳でもなくなったせいかもしれない。