2014年1月2日木曜日

豊田四郎「如何なる星の下に」

今年の映画、一本目は高見順原作、豊田四郎監督の「如何なる星の下に」。
原作の舞台は浅草だが、映画では佃だ。
傷痍軍人の父加東大介、おでん屋を営む(原作ではお好み焼き)妻が三益愛子。娘が三人いて、上から山本富士子、池内淳子、大空真弓。豪華なキャストである。とりわけ哀しい女役としての三益愛子は人間国宝的に素晴らしい。
佃島の住吉神社や佃の渡し、そしてその向こうに見える勝どき橋。聖路加タワーやニチレイビルがない頃の隅田川河畔が背景になる。そしていくつかの橋が見える。埋め立てられる前の築地川ではないだろうか。