2014年10月23日木曜日

宮崎駿「風立ちぬ」

吉村昭の『零式戦闘機』を読んで、観てみたくなった映画がこれ。
この小説で堀越二郎は主人公ではなかった。そのぶん興味を惹かれたのだと思う。
東京帝国大学航空研究所は関東大震災でその大半が倒壊したという。その後駒場に移転したそうだが、映画では下町風情の残る研究所で堀越は研究に励む。
大空を飛ぶ九十七式艦上攻撃機の試験飛行は雄大で堀越二郎と宮崎駿、ふたりの夢を乗せていた。

2014年10月17日金曜日

市川崑「どら平太」

山本周五郎の「町奉行日記」が原作。
役所広司という俳優に生真面目な男の役をつい想像してしまうので望月小平太になりきれるのか少し不安だった。
それは見事に的中し、どことなく観心地のわるい映画だった。
いまひとつ奔放に、破天荒になりきれていない。そんな印象が残った。

2014年10月13日月曜日

篠原哲雄「真夏のオリオン」

三連休最終日は朝から台風19号のニュース。
テレビ番組欄を見ると午後一時からBSプレミアムで映画「真夏のオリオン」とある。
なんの予備知識もなく観る。
第二次大戦末期、米駆逐艦と日本の潜水艦との知力体力の限りを尽くした戦いが描かれていた。
日本が終戦を迎えるその日に海の中で最後の戦いが行われていたのだ。

2014年10月6日月曜日

ルキノ・ビスコンティ「ベニスに死す」

巨匠ルキノ・ビスコンティ。
といっても(おそらく)過去に観たことはなく、これがはじめて観る作品。
絵画のようなカットがふんだんにあり、マーラーの交響曲も心にしみる。じっと見つづけていたくなる。
今はそれくらいのことしか言えない。