2015年5月12日火曜日

篠田正浩「瀬戸内少年野球団」

ずっと昔に観たこの映画は夏目雅子のまぶしさと佐倉しおりのういういしさだけが強烈な印象をとどめた。
BSプレミアムで久しぶりに観てみた。
どうにも中途半端な映画に思えてきた。
戦後の処理と日本の再生という終戦の混乱がゆるく描かれていること。野球をはじめようという動機づけや野球に打ち込む少年たちのひたむきさが希薄にしか描かれていないこと。思春期のときめきだとか野球をつうじて芽生える心のつながりとか。
どれもちゃんと描かれているようでどこか物足りない。総花的な映画だった。

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