2016年2月25日木曜日

ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケル「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」

下町探検隊のKさんが先月観たという「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を上映している映画館を探していた。
ユジク阿佐ヶ谷で観ることができた。
インタビュー映画でヴィヴィアン・メイヤーという写真家の生涯の、ほんの少ししかたどりつけていない。そのもどかしさがますます彼女の存在をミステリアスにする。
オークションで手に入れた大量のネガからこの映画ははじまる。未現像のフィルムもあったという。
銀塩写真だからいいんだ。大量の画像データの入ったハードディスクだったらPCでスクロールしておしまいだ。
フィルムに露光して、現像し、紙に焼くからこそ写真なんだ。
今となっては無駄と思えるプロセスがこの映画の証言を響かせている。

2016年2月4日木曜日

勅使河原宏「砂の女」

安部公房の『砂の女』を読んだのは大学生の頃か。
口の中がじゃりじゃりした記憶がある。
小説が刊行された2年後、映画化されていた。原作にかなり忠実な映画だ。
砂は何を表現しているだろうか。さまざまな想像を駆りたてる不気味な大作である。