2016年4月19日火曜日

渡辺邦男「異国の丘」

シベリアに抑留されていた兵士たちの間で歌われた曲が「異国の丘」である。
作詩の増田幸治も抑留者だったという。
終戦後最後まで内地に戻れなかったのがシベリア抑留者だった。家族は何年も不安なまま日本で夫の、父の、息子の帰還を待った。
まさにこの映画のように。
林芙美子の短編「下町」を思い出した。
夫のシベリアからの帰りを待つ妻りよが主人公だ。行商で静岡のお茶を売って歩いた。四つ木あたりが舞台だった。

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