2017年3月8日水曜日

五所平之助「黄色いからす」

外地で抑留されていた父親が帰ってくる。
息子と会うのははじめただ。
帰還後、仕事も息子との接し方もギクシャクする父。終戦後しばらくのあいだ、もしかするとどこででも見られた光景なのかもしれない。
鎌倉の海辺の町で小さな事件がつみかさなる。家族はやがて危機を乗り越えていく。
それにしても子どもというものはなんとたっぷりとした時間を過ごしているのだろう。
一日が長い。
うらやましい限りである。

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