母親が浦辺粂子。父親の異なる一男三女の兄弟の末が高峰秀子。次女の連れ合いが急死し、その保険金目当ての醜い人間模様が描かれている。原作は林芙美子だが、まだ読んでいない。
浦辺粂子は小津安二郎や成瀬作品にたびたび登場するいいキャラクターだが、この映画では準主役といってもいいくらい。独自の味わいをふんだんに発揮している。平凡で愚鈍でごく普通の母親である。
高峰秀子はバスガイドをしている。銀座などなつかしい東京が随所に顔を出す。
すぐ上の姉三浦光子が亡くなった夫の愛人を高峰秀子と訪ねるシーンがある。木橋を渡る。どうやら木場らしい。新田橋といい、今では赤い鉄橋に架けかえられている。
2013年のゴールデンウィークはこうして終わった。
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