2014年7月31日木曜日

相米慎二「魚影の群れ」

吉村昭の原作では青森の暗い海で黙々と鮪を追う漁師が描かれている。
男だけではなく、漁村全体が暗く、無口で表情がない。
事故が起こる。暗く陰惨な事故だ。
もちろんこの映画も重く哀しいのだが、大間の荒海を(ロケ地がどこであるかはわからないが)明るく撮っている。
夏目雅子が、十朱幸代が哀しい人生の真ん中で歌っている。
強く生き抜く女たちが映像に生命力を吹きこんでいる。

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