2014年8月18日月曜日

和田誠「麻雀放浪記」

8月に相応しい映画ではないかもしれないが、舞台は敗戦直後の上野。
戦争の傷跡が見られる。
真田広之が20代半ば。鹿賀丈史も大竹しのぶも若い。終戦直後、日本の新たな出発を彩るに相応しいフレッシュなキャストだ。
その一方でベテランの味も光る。悪人になりきれない名古屋章は終わったギャンブラーであり、高品格は旧日本の象徴的存在だ。
戦争と平和の、混沌とした時代の狭間に人間のどろどろした欲望が渦巻いていたことをあらためて知らされるのだ。

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