2019年6月18日火曜日

ロナルド・ニーム「ポセイドン・アドベンチャー」

何度も観ているのにもう一度観たい映画の最高峰といえるのが「ポセイドン・アドベンチャー」だ。
何度も観ているのに何度も息を止めて観てしまう映画は後にも先にもこれしかない。
パニック映画が本格化したのが1970年代と言われているが、この映画はまさしく嚆矢といえ、その後「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」が生まれる。
ジーン・ハックマン演じる風変わりな牧師スコットをはじめ、サバイバーたちのキャラクター設定が素晴らしく、文句ばかりでいつも誤解されがちな刑事ロゴなんか、とてもいい人じゃないかと思う。
この暑苦しい男ふたりに導かれて生還する男女。
もちろん落命したものだっている。
緊迫の脱出劇の直前までは呑気に新年のカウントダウンをしていた。
この元祖パニック映画の主題歌「モーニング・アフター」をモーリン・マクガバンがさわやかに歌う。
なんとも凝った趣向である。

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