2019年6月28日金曜日

本多猪四郎「ゴジラ」

子どもの頃は怪獣映画というだけでわくわくして観たものだが、そもそもゴジラとはいかなるメッセージをたずさえて生まれてきたのだろう。
水爆実験に対する批判かもしれない。
だとしたらこの映画は強烈だ。
原爆で終わらせた戦争からまだ10年にも満たない敗戦国の首都東京がふたたび火の海につつまれる。
逃げまどう子どもたちの様子は復興半ばである。
今となってはCM音楽になってしまっているが、この映画の音楽は戦後日本の映画音楽を代表するものと言っていい。
ゴジラはこの先、メッセージ性を薄めていくように思える。
最初のゴジラはいちばんたいせつにしたいゴジラだと思っている。

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