2016年10月19日水曜日

吉田大八「紙の月」

小学生の頃、近くに貨物線が走っていた。架道橋があり、その壁面に軟式野球のボールをぶつけてキャッチする。遊び相手が見つからないときはいつもこんなことをして過ごしていた。
ある日のこと、そのガード下にお金が落ちていた。拾ってみると一万円札だった。
興奮して家に持ち帰り、母に知らせ、交番に持って行った。50年近く昔の子どもにとって一万円札は大金だった。
落とし主は見つからず、一年後警察から連絡があり、その大金は僕のものになった(たぶん貯金したように記憶している)。
もしはなからあのとき横領してたら僕の人生は変わっていたかもしれない。
この映画を観て、そんな昔のできごとを思い出した。

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