2019年9月24日火曜日

山田洋次「学校」


ロケ地は都電荒川線の小台か荒川遊園地あたりか。
京成電車の走る高架はおそらく町屋だ。
遠くに都電の踏切が見える商店街は梶原銀座に違いない。
再開発途上の南千住では遠くに隅田川貨物駅の建物が見えていた。
山田洋次の映画のなかでは「下町の太陽」「家族」が好きだ。
役者たちに力があって、演出を感じさせない。
この映画もそうだ。
西田敏行が大きな演技を抑えて、山田世界に溶け込んでいる。
すっかりなじんでいる。
夜間中学という設定自体にすでにテーマが見え隠れしているけれど、演出を超えたひとりひとりの演技に人々はきっと感動するのだろう。
田中邦衛、新屋英子、竹下景子。
誰もがみな素晴らしい。
映画そのものがいい学校だ。

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