2019年4月21日日曜日

黒澤明「用心棒」

三船敏郎になにかおもしろいことをやらせるというのが、黒澤明の大きなテーマのように思える映画がある。
この映画の三船もいたずら小僧のような役柄をうまくこなして、監督と観客の期待に応えている。
日本を代表する俳優ではあるものの、三船敏郎はけっして演技派ではない。
こう言ってしまっては申し訳ないが、存在感の役者である。
芝居としては仲代達矢の方が真に迫っていると思う。
それでもどちらを主役にするかといえばやはり三船なのである。
うまく言えないけれどそれが黒澤映画なのだ。

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